よくあるご質問

製品共通(工程別)

基本的には、適切な結果を得るために適正pHに調整頂くことを推奨しております。適正pHはペトリフィルム™ 培地の種類によって異なりますので、各取扱説明書をご確認ください。

またその他の方法として、希釈倍率さらに上げたり、緩衝作用の強い希釈液(BPWなど)で希釈すると、pHを調整しなくても適切な結果が得られる可能性があります。この場合は一度検証いただくことをおすすめいたします。

生理食塩水、0.1% ペプトン水 、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水などがあります。詳細は各プレートの取扱説明書をご確認ください。

【注意】
クエン酸塩、重亜硫酸塩またはチオ硫酸塩が入っている緩衝液は、菌の成育を阻害するので使用しないでください。
ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートの場合は、上部フィルムから手を離し、フィルムを自然に落とします。

ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートの場合は、気泡が入らないよう注意し、上部フィルムを持ったままゆっくりと落とします。

下記ページにある「基礎的な微生物検査手順」の動画も参照ください。
生にんにく、生しょうが、生のネギ類、スパイス、抹茶粉末、コーヒーなどの場合、検体成分による静菌作用で微生物の生育が阻害され、10倍希釈液では集落形成が見られなくなる可能性があります。この場合、20倍や100倍希釈液を調製するなど、希釈倍率を上げてみてください。

プレートの状態を変化させないために、冷蔵(4℃)ではなく-15℃以下で冷凍することを推奨しております。

ただし、ペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXディスク挿入後のペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXプレートやペトリフィルム™ サルモネラ属菌測定用SALXディスク挿入後のペトリフィルム™ サルモネラ属菌測定用SALXプレートについては、培養後すぐに判定してください。
可能です。上部フィルムをはがし、釣菌したいコロニーの中心部に白金線や白金耳で軽く触れ、非鑑別培地に移植してください。

対象外です。フォームダム上は栄養成分や選択成分が十分でない可能性があるためです。第三者認証取得時もフォームダム上のコロニーは測定しない方法で妥当性を確認しています。

適正測定範囲を超える場合は、2ヵ所以上で1区画(1cm2)あたりのコロニ―数を測定し、その平均値にプレートの生育域面積を掛けることで、推定値を算出することが可能です。

各プレートの適正測定範囲および生育域は取扱説明書をご確認ください。

測定不能多数(TNTC)の場合、プレートの接種領域の周囲やエッジに偏ってコロニーが形成されることがあります。このような場合は適正測定範囲に収まるよう、さらに希釈してください。

カウントしないでください。一般的に生菌数は、「標準寒天培地を用いて好気的な条件下で35±1℃、48±3時間の培養で発育した中温性好気性菌数」のことを示しています。このように条件によって定義されているため、必ず規定の培養時間を守って測定してください。

200~400倍程度で、ほとんどのカビを観察することができます。

以下の方法をお試しください。それでも判定が難しい場合は、さらに希釈することをおすすめします。

・プレートにバックライトを当ててコロニーのコントラストを上げて見やすくする。
・希釈液調製時にフィルターバッグを使用する。
・検体の粒子がある程度大きい場合(ただしストマフィルターは通過してしまう程度)は、3分間程度静置して上清を採取する。
・最長の推奨培養時間を採用し、なるべくコロニーを大きくして見やすくする。
・ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートの場合は、ペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレート用のスプレッダーを用い、
  試料液を薄く広げる。

できません。接種後はなるべくすぐに培養を開始してください。

ペトリフィルム™ 培地(やその他一般的な培地)の適正測定範囲は、統計的な処理を行う際に、より真実に近い値が得られる目安として設定されています。

一般的な寒天培地法では、ISO法やFDA BAM法、食品衛生検査指針などにその値が記載されており、ペトリフィルム™ 培地の場合は、第三者認証取得時に最適な値を個別に設定しています。
菌の有無に関わらず、必ずオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)などを用いて滅菌後、廃棄してください。
廃棄について条例等で定めがある場合は、それに従ってください。

湿気を避けるため、室温保存または冷凍保存してください。

【室温保存】
袋の開口部を折り、テープやクリップで閉じます。密封できる容器で室温(25℃以下、相対湿度50%以下)の部屋、あるいは空調の効いた部屋で保存し、開封後1ヶ月以内に使用してください。
 
【冷凍保存】
試験室が25℃以上で、相対湿度が50%以上、空調が無い場合は冷凍保存をお勧めします。袋をテープで閉じ、密封できる容器に入れます。製品は袋に記載されている品質保持期限以内に使用します。冷凍庫の自動霜取り装置は使用しないでください。 
 
開封前に冷蔵保管している場合や、開封後に密封して冷凍保管している場合には、急激な温度変化による結露を防ぐために、密封された状態で常温に戻してからプレートを取り出してください。
 
※ぺトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXディスクは、上記室温保存条件下で保存した場合、開封後6ヶ月以内に使用してください。また、冷凍保存された場合は、品質保持期限以内までに使用してください。
 
※ぺトリフィルム™ サルモネラ属菌測定用プレート (SALXプレート・ディスク)の開封後の保存条件はこちらからご確認ください。

https://media.neogen.com/m/3851863f8ca560ed/original/NEO-170.pdf
一般的に冷蔵庫のほうが冷凍庫よりも湿度が高く、冷蔵庫は温度変化が大きく結露しやすいため、冷蔵保管を推奨していません。密封した上で自動霜取り機能のない冷凍庫で保管するか、25℃以下湿度50%未満での室温で保管してください。
また、冷凍庫から取り出した際の温度変化による結露が問題となりますので、密封された状態で常温に戻してからプレートを取り出すようにしてください。

なお、冷解凍の繰り返しも同様の影響を与える可能性があります。少量のプレートを複数回に分けて使用する場合には、事前に小分けしたものを密封・遮光して冷凍保管してください。

製品別

ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートに発育の早い酵母が確認できる場合もありますが、35℃48時間の培養条件は酵母の発育に最適ではありません。

また、酵母は指示薬によって赤くならないために、細菌との判定に迷うことはありません。

なお、適切に真菌を測定したい場合は、ペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレートやペトリフィルム™ カビ・酵母迅速測定用RYMプレートなど、真菌測定用のペトリフィルム™ 培地のご使用をお勧めいたします。
ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートでは培地中のTTC指示薬により、細菌のコロニーは赤く染色されます。

ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートの指示薬はTTC(2,3,5-トリフェニルテトラゾリウムクロライド)です。

以下の方法を試してみてください。

1. 希釈倍率を上げる

2. 24時間目でカウントする:液状化により測定が困難になる前にカウントを行い、48時間後にコロニー数の測定が困難な場合に、
        菌数の推定に使用します。

3. 使用するスプレッダーをYMプレート用に代える:液状化は、その液状化を引き起こす細菌のコロニーの周囲から広がっていきます。
        そのため、ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートのスプレッダーよりも面積が広いペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレートの                                    スプレッダーに代えることにより、液状化の影響が及ぼされない部分を確保することができます。

4. 培養温度を35℃から32℃に変更する:通常、ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートの培養温度は35±1℃ですが、32℃に変更すること
        によって、液状化の原因である「細菌が産生する酵素」を産生しにくくします。

5.   ペトリフィルム™ 生菌数迅速測定用RACプレートに変更する:ペトリフィルム™ 生菌数迅速測定用RACプレートは培地成分の工夫により、
       ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートより液状化がしにくくなっています。

生菌数測定に一般的に使用される標準寒天培地でも、このような細菌はコロニーが大きく広がってしまいカウントが難しいことが予想されます。                まずは上記をお試しください。

希釈液1mLあたりのコロニー数を測定するため、きれいな円でなくても検査には影響ありません。ただし、希釈液が外にはみ出てしまった場合は、接種し直してください。

はみ出した液を通して外部からコンタミし、検査結果に影響を及ぼす可能性があります。また、希釈液の液量不足により菌数が少なくなることも予想されます。

通常、ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートにカビは発育しませんが、まれに発育することもあります。ただし、生菌数は培養48時間で実施するために、一般的に生育が遅いカビはほとんど検出されることはありません。

真菌の測定にはペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレートやペトリフィルム™ カビ・酵母迅速測定用RYMプレートなど、真菌測定用のペトリフィルム™ の使用をお勧めいたします。

ほとんどの細菌はペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレート上で赤色のコロニーとして発育しますが、一部の乳酸菌や一部のミクロコッカスはTTC指示薬と反応する脱水素酵素を持たない細菌も存在するため、赤色に染色されにくい場合があります。 

また、標準寒天培地と同様に、規定の条件下で発育しにくい細菌はACプレートでも発育しにくい場合があります。

いいえ、染まりません。

また食品残渣は不規則な形でプレート上に現れるため、通常は容易に細菌のコロニーと区別することが可能です。

ペトリフィルム™ 生菌数測定用ACプレートにはPseudomonas属は通常出てくる細菌と考えられます。

発育は特に遅くはありませんが、菌種や株によってはやや低温を好むものいるため、培養温度の影響で発育が遅くなる可能性は考えられます。

 

指示薬を追加したことにより、今まで24時間培養では確認が困難だったコロニーを可視化出来るようになったため、24時間での判定が可能になりました。

24時間で様々な細菌を検出するため、TTC指示薬のほかに複数の指示薬を使用しております。そのためTTC以外の指示薬で染色されたコロニーが青色のコロニーとして発育します。

デソキシコレート培地は、大腸菌群だけでなく大腸菌群以外のグラム陰性菌も発育するためです。

デソキシコレート寒天培地単体の検査ではどのコロニーが大腸菌群か確認することは困難であるため、大腸菌群以外のグラム陰性菌もカウントしている可能性があります。一方で、ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートやペトリフィルム™ E. coliおよび大腸菌群数測定用ECプレートも同様に大腸菌群以外のグラム陰性菌も発育しますが、大腸菌群は気泡を伴うコロニーとして発育するため、それ以外のグラム陰性菌との識別が1枚の培地で可能です。

そのため、結果に差異が生じているものと考えられます。

検査に大きな影響はありませんが、コロニーに伴う気泡の有無も判定基準になるため、判定時にコロニー由来の気泡かどうか見分けられなくなる可能性があります。接種時に気泡が混入してしまった場合は、培養前に印をつけておくことで、培養後に大腸菌群やE. coliが産生した気泡と識別しやすくなります。

希釈液のpHが低いために、全体が赤紫色が強くなっている場合もあります。pHが低い場合は、適正pH(pH6.6-7.2)に調整して再検査することをおすすめします。

なお、pHが低すぎる場合、適切に大腸菌群の検出ができない場合があります。

これらの微小な気泡は、培地水和時の水分によるものと推測されます。
バックライトを使用して観察すると、識別しやすくなります。

大腸菌群が産生した気泡  ⇒ “無色”透明(培地を押しのけて気泡が存在)
培地由来の気泡  ⇒ “赤色”透明(培地中に気泡が存在する)
これらの微小な気泡は、培地水和時の水分によるものと推測されます。バックライトを使用して観察すると、識別しやすくなります。
 
大腸菌群が産生した気泡  ⇒ “無色”透明(培地を押しのけて気泡が存在)
培地由来の気泡  ⇒ “赤色”透明(培地中に気泡が存在する)

以下の変化が見られます。

1. ゲルの色が濃い赤色になる。
2. 多数の気泡が見られる。
3. 多数のコロニーが見られる。このとき、特にプレートの接種領域の周囲やエッジに多数のコロニーが見られることがある。

ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートは改良VRB培地をベースとしており、グラム陽性菌の発育は抑制されます。

一部のPseudomonas属菌や培地をアルカリ化する細菌の中には、ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートに含まれているpH指示薬を黄色~黄色がかった茶色に変色させるものがあります。このような場合は、さらに希釈をして再試験することをおすすめいたします。

Pseudomonas属菌は一般的な性状より、気泡を伴うコロニーとして出現しません。

食品衛生法上の大腸菌群(乳糖を分解して酸とガスと産出するグラム陰性桿菌)以外のグラム陰性菌で、腸内細菌科菌群に分類されるものが主に該当します。

48時間培養後の気泡と伴う赤色のコロニーは大腸菌群の定義からは外れますので、大腸菌群以外のグラム陰性菌と考えられます。

細菌の中には長時間培養した際にガスを産生するものがあり、そのようなものが検出されたと考えるのが妥当です。

検査に大きな影響はありませんが、コロニーに伴う気泡の有無も判定基準になるため、判定時にコロニー由来の気泡かどうか見分けられなくなる可能性があります。

接種時に気泡が混入してしまった場合は、培養前に印をつけておくことで、培養後に大腸菌群やE. coliが産生した気泡と識別しやすくなります。

以下の指示薬が含まれております。

赤色:TTC指示薬(大腸菌群)
青色:5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-D-グルクロニド[BCIG](大腸菌群のうちE.coli

デソキシコレート培地は、大腸菌群だけでなく大腸菌群以外のグラム陰性菌も発育するためです。

デソキシコレート寒天培地単体の検査ではどのコロニーが大腸菌群か確認することは困難であるため、大腸菌群以外のグラム陰性菌もカウントしている可能性があります。

一方で、ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートうやペトリフィルム™ E. coliおよび大腸菌群数測定用ECプレートも同様に大腸菌群以外のグラム陰性菌も発育しますが、大腸菌群は気泡を伴うコロニーとして発育するため、それ以外のグラム陰性菌との識別が1枚の培地で可能です。そのため、結果に差異が生じているものと考えられます。

ペトリフィルム™ E. coliおよび大腸菌群数測定用ECプレートの気泡を伴う青色コロニーは、AOAC OMAにおいてE. coli(大腸菌)であることが確認されております。

行政検査として日本の公定法における糞便系大腸菌群に完全に一致することを示すことはできませんが、食品事業者の自主検査としてはペトリフィルム™ E. coliおよび大腸菌群数測定用ECプレートの気泡を伴うコロニーを大腸菌と判断して全く問題ありません。

検体に含まれる酵素によって、プレートの色に影響を及ぼしている可能性があります。生レバーや内臓系の検体はその傾向があり、生肉(筋肉)は通常ありません。このような場合は、菌数にもよりますが、さらに希釈して試験していただくことをおすすめします。

ペトリフィルム™ 大腸菌群数測定用CCプレートは、発色酵素基質を使用せず、VRB培地の選択性とフィルムによる気泡の捕捉により大腸菌群を判別していますので、食品に含まれる酵素の影響が出ることはありません。

なお、ペトリフィルム™ E. coliおよび大腸菌群数測定用ECプレートのE. coliの判定のみ、酵素基質反応を利用しているため、酵素を多量に含む食品では疑陽性となる可能性は存在します。ただし、一般的な食品ではこのような疑陽性が生じることは稀であり、AOAC OMA認証についても全食品のカテゴリーで認証を取得しております。

これらの微小な気泡は、培地水和時の水分によるものと推測されます。バックライトを使用して観察すると、識別しやすくなります。

大腸菌群が産生した気泡  ⇒ “無色”透明(培地を押しのけて気泡が存在)
培地由来の気泡  ⇒ “赤色”透明(培地中に気泡が存在する)

取扱説明書には認証に基づく条件、カタログには実例が記載されており、表記に違いがありますが、30℃、 35℃、37℃のどのような条件でも正しい結果が得られます。目的に応じて培養温度を選択してください。

ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)単体で嫌気条件下を作りだせるように設計されているからです。

フィルムとフォームダム、培地中の酸素除去剤が、微生物が利用できる酸素を減らし、結果として嫌気状態を作り出します。

乳酸菌には、ガス産生をするヘテロ発酵型乳酸菌とガス産生をしないホモ発酵型乳酸菌が存在するからです。

検体由来のフォスファターゼ反応が原因と考えられます。反応の強さによってはカビ・酵母のコロニーと区別することができ、測定は可能ですが、以下の対策を実施することで、検体の影響による着色を低減できます。

・さらに希釈した希釈液を接種する。
・ホモジナイズ後の希釈液を3分ほど静置し、上清を接種する。
・培養1日後の状態を予め観察する。
生物の細胞にはフォスファターゼという酵素が存在し、ペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレートやペトリフィルム™ カビ・酵母迅速測定用RYMプレートは、このフォスファターゼ存在下で活性化される指示薬により、カビ・酵母が青く染色されます。

検体由来のフォスファターゼ反応が原因と考えられます。反応の強さによってはカビ・酵母のコロニーと区別することができ、測定は可能ですが、以下の対策を実施することで、検体の影響による着色を低減できます。

・さらに希釈した希釈液を接種する。
・ホモジナイズ後の希釈液を3分ほど静置し、上清を接種する。
・培養1日後の状態を予め観察する。
一般的には、かぎ状の白金耳(白金鈎)を使用し、ポテトデキストロース寒天培地などを用いて分離培養します。特にカビの場合は、コロニーと思われる箇所をしっかりとかき取ることをおすすめします。
 

生物の細胞にはフォスファターゼという酵素が存在し、ペトリフィルム™ カビ・酵母測定用YMプレートやペトリフィルム™ カビ・酵母迅速測定用RYMプレートは、このフォスファターゼ存在下で活性化される指示薬により、カビ・酵母が青く染色されます。

今までの確認から以下のように考えられます。

黒色のコロニー:表皮ブドウ球菌(常在菌)か、損傷を受けた黄色ブドウ球菌
青色のコロニー:Bacillus属菌
黒色のコロニーについては、陰性か陽性か判定するためにSTXディスクを挿入し、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌か否かを確認する必要があります。

結果に影響はありません。

ペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXディスクには両面に指示薬が塗布されているため、ペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXプレートの培地部分のゲルが割れ、上部及び下部フィルムそれぞれにゲルが部分的に付着しても、両方のゲルと密着させることで、指示薬と反応させることができます。また、上部及び下部フィルムのどちらにゲルが付着していても、STXディスク挿入後の見易さに変わりはありません。

プレートにバックライトではなく正面からライトをあてたり、プレートの角度を変えて観察することで判定しやすくなります。

また、培養時間が3時間未満の場合は、培養時間を3時間まで延長することで反応がはっきりとし、判定がしやすくなります。

培養時間の延長により、本来陽性にならないものが陽性反応を呈したり、本来検出されないコロニーが出現する等、偽陽性となる可能性があります。

培養後のペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXプレートは、冷凍保存(推奨:-15℃以下)で最長1週間まで冷凍保存が可能です。冷凍庫から取り出した後は、自然解凍した後にディスクを挿入し、規定時間培養してください。

ありません。

ペトリフィルム™ 黄色ブドウ球菌測定用STXディスクを挿入して1~3時間培養後、目視によりピンクゾーンが確認されれば、大きさや色の濃さにかかわらず、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌として判定してください。

推定陽性のコロニーに○をつけた後、-20~-10℃で72時間保管することも可能です。もし培養後すぐにディスク確認が行えない場合は、この方法で対処いただくことも可能です。

培養時間が短い場合は十分な反応時間が確保できず偽陰性になってしまったり、長すぎる場合はサルモネラ属菌以外の菌が反応してしまい偽陰性になる能性があります。ディスク挿入後の培養時間は必ず守るようにしてください。

もしディスク挿入後4~5時間で判定出来ない場合は、推定陽性のコロニーに○をつけた後、-20~-10℃で72時間保管することも可能です。もし培養後すぐにディスク確認が行えない場合は、この方法で対処いただくことも可能です。

サルモネラ属菌用前増菌サプリメントの水溶液を調製することをおすすめします。0.1gを秤量し、40mLの滅菌蒸留水に溶解することで、8検体分のサプリメント溶液を調製することができます。以下の資料も参照ください。

粉末が溶解していない状態でオートクレーブをかけた場合、培地の色が濃くなる傾向があります。オートクレーブにかける前にある程度溶解させてから、滅菌処理することをおすすめします。

培養液が濁って見えない場合でも、サルモネラ属菌が存在している可能性があります。培養液の濁りでは判断せず、必ずペトリフィルム™ サルモネラ属菌測定用(SALX)プレートに塗沫し判定してください。

一般的には加熱加工品は低夾雑検体、原材料などは高夾雑検体として捉えられますが、正確には該当する検体の生菌数検査の結果でご判断ください。

滅菌スピッツ管や滅菌遠沈管などに秤取し、ボルテックスで混和させて溶解することをおすすめします。

室温で保管してしまった場合はご使用を控えていただくことをおすすめします。開封後は必ず密閉して-20℃から-10℃で保管してください。

ペトリフィルム™ サルモネラ属菌測定用SALXプレートを片手で持ち上げると塗沫しやすくなります。

また、白金耳を培地に可能な限り寝かせた状態で置きループ部分とプレートが平行になるようにし、力を入れずにすばやく表面をなぞるようなイメージで塗抹するとゲルを削りにくくなります。

なお、プラスチックループをお使いの場合は、使用前にループ部分を軽く曲げるとプレートと平行にしやすくなります。

 

使い捨ての10μLのプラスチックループや採取量が10μLに調整されている白金耳などがございます。プラスチックループのほうが培地が削れづらくきれいに塗沫できるのでおすすめです。

一般的に食品・飲料でよく使われている、孔径0.45μmで直径47mmのもので問題ございません。

ハードウェア別

読み取り精度は、目視判定と同等の精度を目標として設計されています。詳細は以下の資料を参照ください。

【正確性について】

 https://media.neogen.com/m/658d87f616e99ea7/original/NEO-363.pdf

使用前と使用後に、装置に付着した粉末を乾いた布でふき取ってください。毎日お手入れしていただくことをオススメしています。また、以下のクリーニング方法に関する資料も参照ください。

【資料】清掃方法について
資料準備中

取扱説明書およびスタートアップガイドの記載に従ってご使用いただいた場合の不具合につきましては、出荷日から1年間保証いたします。ご購入後は必ず以下のフォームより保証登録を実施してください。また、校正、保証の範囲外の点検および修理は有償になります。

使用上必要なパソコンの条件については以下の資料をご確認ください。

パソコンに1 GB 以上の空きディスクの領域があればソフトウェアのインストールは可能です。

ペトリフィルム™ ACプレート、CCプレート、EBプレート、ECプレート、RACプレート、RCCプレート、RECプレート、RYMプレート、SECプレート、LABプレート、STXプレート、STXディスクの読み取りが可能です。

トレーサビリティーの観点から、ソフトウェアでは過去の結果を削除することはできません。

下記のリンクからダウンロードしてください。また詳細な手順は、以下資料を参照ください。

【ダウンロードフォーム】
【ダウンロード手順説明資料】

点検・修理・校正については、ご購入いただいた販売店様または以下の問い合わせ窓口までご連絡ください。​

校正、保証の範囲外の点検および修理は、有償にて承ります。​また点検・修理の際には、ACアダプターおよびUSBケーブルもあわせてお送りください。​

​機器に関する問い合わせ窓口
neogen-kt@kyosaitec.co.jp​

上記以外の問い合わせ窓口
contact_jp@neogen.com
 
 
 

1週間程度保管していたものであれば、読み取りの結果に大きな影響が生じないことを確認しております。また冷凍保存したプレートを読み取る場合は、結露による影響や結果の誤判定を避けるため、読み取り前に少なくとも1時間室温に戻し、表面が乾いた状態で挿入することをおすすめします。

パワーアシストハンドフィード(装置下部)が外れる機構になっております。側面のボタンを強く押して取り外し、内部の蓋を持ち上げて詰まっているプレートを取り出してから、パワーアシストハンドフィードを取り付け直してください。

消耗部品として定期または不定期に交換が必要な部品はありません。

ソフトウェアの「設定」から「一般設定」を選択し、「画像の自動保存」の項目に画像の保存先が表示されますので、ご確認ください。
例:C:\ProgramData\Neogen\Neogen Petrifilm Plate Manager\PlateImage

可能です。データベースは、通常、以下の場所に”NGPPR.db”というファイル名で保存されています。

(Ver.4.0.0以降)

C:\ProgramData\Neogen\Neogen Petrifilm Plate Manager\Database

また、自動保存された画像ファイルは、初期設定では、以下の場所に保存されています。

C:\ProgramData\Neogen\Neogen Petrifilm Plate Manager\PlateImage

これらのファイルおよびフォルダを必要に応じてバックアップしてください。また、「設定」から「データ管理」を選択すると、自動バックアップ機能を使用することも可能です。

自動保存設定の場合、1枚当たり1MB程度です。パソコン上に保存されるため期間の制限はございません。自動保存設定を外した場合はソフトウェア上に3日間(72時間)保存されます。

可能です。

ソフトウェアの「計測」および「結果」にてプレートの画像を表示した後に個別に保存するか、自動保存される保存先からコピーすることができます。

ATP の量に応じて発生した光の量が、RLU という単位で表示されます。

RLU は、Relative Light Unit の略であり、相対的な光の量を表します。RLU 値が大きければATP 量が多い(洗い残しが多い)ことを意味し、RLU 値が小さければATP 量が少ない(洗い残しが少ない)ということになります。RLU 値は、測定機種に固有の数値として表示されます。

食品の変質の原因となる洗浄不良を、簡単かつ瞬時に検出できることが大きな特長です。

検査をおこなったその場で結果が得られるため、速やかに再洗浄などの是正措置を取ることが可能となるほか、衛生教育としても効果的です。また、目視確認に比べて感度が高く、客観的なデータが得られることから、モニタリングの用途にも適しています。

菌数を検査することはできません。

また、無菌検査に使用することもできません。ATP ふき取り検査では、食品由来のATP と微生物由来のATP をあわせて検出します。ATP の量によって、全体として汚れの量が多いか少ないか、衛生的な環境であるかどうかを判断することは可能ですが、そのATP が食品に由来するものであるか、微生物に由来するものであるかを個別に知ることはできません。

また、食品や微生物の種類によってATP 量が大きく異なり、食品(動物細胞や植物細胞)のATP 量に比べると微生物のATP 量はごくわずかですので、微生物の有無を調べることも不可能です。

一般的に、相関はありません。

純粋培養をした菌液を測定用試薬に直接反応させた場合には菌数とATP量はほぼ比例しますが、実際の環境では様々な食品や微生物が存在するために相関は得られません。

ATP を検出しますので、無機物など、ATP を含まない汚れは検出できません。

また、食材の違いなどによって、ATP の量が大きく異なりますので、検出しにくい汚れも存在します。ただし、一般的に汚れている状態では、様々な物質が混ざっていることがほとんどです。

スワブの柄がしなる程度の力をかけ、途中回転させながらスワブの先端全面で拭き取るようにしてください。

平面の場合には、縦横10cm 四方のふき取りが一般的です。

小さい器具などをふき取る場合には、全体をまんべんなくふき取るなど、それぞれの検査箇所ごとにふき取り方を決め、常に一貫した方法でおこなってください。手指のふき取りをおこなう場合には、一例として、利き手の手の平と指を放射状にふき取り、続いて、指の間をふき取る方法などがあります。

ATP とは、生き物がエネルギーを蓄えるための物質です。

動物や植物はもちろん、それらを加工した食品に含まれています。Adenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)の頭文字から、ATPと呼ばれています。

目に見えない洗い残しをATP を指標として目に見える形にする清浄度検査です。

洗浄清掃後の器具や手指をスワブでふき取り、試薬と反応して発光させます。そして、その発光量を測定器で測定し数値化します。数値が高いほどATP量が多く、汚れが多いと判断できます。洗い残しの有無を瞬時に知ることができる仕組みとして、食品衛生検査指針にも検査法が収載されています。

いいえ。一般的には再洗浄の必要はありません。

ふき取り検査は、包丁やまな板などの調理器具の検査、ベルトコンベアーやタンクなどの製造設備の検査、扉の取っ手や蛇口などの周辺環境の検査、作業者の手指洗浄の検査など、様々な箇所を対象として使用されています。

また、液体の検査は、洗浄水や循環水などを対象として使用されています。

ありません。

UXL100 はスワブが濡れているため、水道水などで濡らすことなくふき取りをおこなうことができます。そのため、水道水によるバックグラウンドの変動を考慮する必要もありません。

ふき取り面の温度が高い場合であっても、ふき取り後のスワブの温度は低くなりますので、大きな影響はありません。

UXL100 の最適操作温度は15~25℃であり、温度が低い場合には測定値がくなる傾向があります。試薬を冷蔵庫から少なくとも10分前に取り出し、使用前に室温に戻してください。また、温度が低い環境の検査をおこなうような場合には、常に一定の温度で測定をする運用にすれば問題はありません。

UXL100 の場合、やむをえず直ちに測定できない場合などには、スワブを最後まで押し込まず、引き抜く前の位置に止めておけば、4時間まで置いておくことができます。試薬を反応させた後は、直ちに測定してください。

時間をおいてしまうと発光量が減少し、測定値が低くなります。

製品は主にプラスチックから構成されています。廃棄方法は各自治体の規制に従いおこなってください。また、滅菌処理の必要はありません。

AQT200 の最適操作温度は15~25℃であり、温度が低い場合には測定値が低くなる傾向があります。

試薬を冷蔵庫から少なくとも10 分前に取り出し、使用前に室温に戻してください。また、温度が低い環境の検査をおこなうような場合には、常に一定の温度で測定をする運用とすれば問題はありません。

製品は主にプラスチックから構成されています。

廃棄方法は各自治体の規制に従いおこなってください。また、滅菌処理の必要はありません。

短時間であれば、常温で持ち運んでも問題ありません。ただし、直射日光を避け、高温にならないように注意してください。高温になる可能性がある場合には、クーラーボックス等をご使用ください。

食品製造工場や販売店舗等の衛生管理衛生指導に、幅広くご使用いただいております。

食品工場では、食肉加工、水産加工、惣菜、調味料、乳乳製品、飲料などの製造ラインに、店舗では、スーパーマーケット、ファーストフード、レストランなど、多くの食品取扱現場での実績がございます。また、最近では、医療現場などでの使用も広まっています。

製造後10 カ月です。

使用期限を印字したラベルが内袋に貼付されています。冷蔵(2-8℃)で保管し、内袋の開封後はお早めにご使用ください。

また、21℃以下でアルミホイルの包装で輸送および保管された場合、28日間は使用可能です。

いいえ。試薬が変質して正確な値が得られない可能性があります。

試薬のバックグラウンドのために、測定値が0RLU となることはありません。

いいえ。速やかに試薬を反応させ、測定してください。

製造後12 カ月です。使用期限を印字したラベルが内袋に貼付されています。

冷蔵(2-8℃)で保管し、内袋の開封後はお早めにご使用ください。また、25℃以下でアルミホイルの包装で輸送および保管された場合、2カ月間は使用可能です。

チューブ内の液体試薬には、ルシフェリン、ルシフェラーゼなどが含まれます。また、スワブに、保湿剤と界面活性剤が含まれます。詳細はSDSをご確認ください。

滅菌されてはおりませんが、清浄な環境で製造されており、試薬からの微生物汚染の可能性は極めて低くなっております。

チューブ内の固形試薬に、ルシフェリン、ルシフェラーゼなどが含まれます。チューブ内の液体は緩衝液です。

さらに詳しく知りたいことはありますか?

お気軽にお問い合わせください。以下のボタンからいつでもご連絡いただけます。

Add Your Heading Text Here