ソラリス™ 微生物迅速検査システムは、様々な対象微生物を定性的に検出する、
培養法をベースとした迅速・簡便法です。

食品、栄養補助食品、化粧品など幅広いマトリックスにおいて、第三者認証の取得や各種検査法との妥当性確認を実施しており、原料検査、最終製品検査、環境検査、保存効力試験(PET)など幅広くご活用いただけます。

ソラリス™ 微生物迅速検査システムの特長

幅広い試薬
ラインナップ

一般生菌、大腸菌群、カビ・酵母などの一般的な検査項目に加え、 Alicyclobacillus属菌(耐熱性好酸性菌)のようなユニークな​微生物を対象としたバイアルも取り揃えています。

調製済みの液体培地

試料を試薬バイアルに直接接種することができるので、試料の状態によっては希釈が不要であり、より高感度な検査を行うことができます。

シンプルな操作手順

試薬バイアルには調製済みの液体培地が充填されているため、バイアルに試料を接種するだけで前処理が
完了します。​

機器による
リアルタイム分析

分析中は6 分毎に微生物の挙動がグラフにプロットされ、リアルタイムに確認することができます。陽性の場合はより早く​結果を推測することも可能です。

対象菌種

一般生菌

大腸菌群

カビ・酵母

耐熱性好酸性菌(Alicyclobacillus属菌)

大腸菌

腸内細菌科菌群

グラム陰性菌

乳酸菌

コアグラーゼ陽性ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌

シュードモナス属菌

耐酸性菌

サルモネラ属菌

※一部製品は非在庫品となっております。詳細はお問い合わせください。

 

標準的な寒天培地法との培養時間の比較​

検査項目
ソラリス™ 微生物迅速検査システム
寒天培地

一般生菌

2224 時間

48 ± 3 時間

大腸菌群

18 時間

20 ± 2 時間

腸内細菌科菌群

1424 時間

24 ± 2 時間

カビ・酵母

48 時間

72120

耐熱性好酸性菌 (Alicyclobacillus属菌)

 48 時間

35 日

参考:食品衛生検査指針 微生物編 改訂第2 2018、耐熱性好酸性菌統一検査法ハンドブック

取得済みの第三者認証と各種検査法との妥当性確認

ソラリス™ 微生物迅速検査システムは、様々な目的の試験で認証の取得および妥当性確認を実施しています。

飲料、栄養補助食品、化粧品など幅広いマトリックスにおいて、信頼性の高い検査結果を得ることができます。

検査項目
製品番号
第三者認証​

一般生菌

NF-TVC

AOAC PTM

一般生菌

NF-105

MicroVal

大腸菌群

CC-102/109

AOAC PTM

大腸菌

EC-104

AOAC PTM

腸内細菌科菌群

S2-EBAC9

AOAC PTM, MicroVal

カビ・酵母

DYM-109C

AOAC PTM

下記検査法との妥当性確認の報告書もご用意しております

USP Chapters
米国薬局方

・<61>, <62>, <1223>, <2021>, <2022>, <2023>
・<51> Compatible software for preservative efficacy testing (PET)

NSF/ANSI 173
米国国立公衆衛生財団
米国規格協会 栄養補助食品規格

・一般生菌(NF-TVC)
・カビ・酵母(DYM-109C)
・腸内細菌科菌群(S2-EBAC9)

IFU NO.12
国際果物と野菜ジュース協会
芽胞形成耐熱性好酸性菌の定性および定量検査法

・耐熱性好酸性菌
Alicyclobacillus 属菌)(ACB-109)

食品製造業および栄養補助食品製造業や、化粧品開発メーカーのお客様に幅広い用途でご活用いただいております。

  • 原料検査
  • 最終製品検査
  • 滅菌検査
  • 消費期限予測
  • 保存効力試験(PET)

お客様の声

ソラリス™ 微生物迅速検査システムをご導入いただいているクラフト・ハインツ様(The Kraft Heinz Company)より、
ご導入の決め手や活用方法を伺いました

使用手順​と検出機構

調製

試薬バイアル1 mLもしくは5 mLの試料を接種します。
(試薬バイアルの種類 によって接種量は異なります)

培養

バイアル上部の培養ゾーンにおいて微生物の増殖による代謝プロトコルが進むことで、下部の検出ゾーンの色調が変化します。

検出

機器が検出ゾーンの色調変化を分毎にモニタリングし、その結果はソフトウェアに記録されます。

判定

培養ゾーンに含まれる対象微生物の数が多いほど、検出時間は短くなります。

ソラリス™ 微生物迅速検査システム