カタログ製品番号
3900
アイテムコード
700002021
入り数
1台/箱
微生物発光検出システム(MLS)は、ATP生物発光法を応用した迅速な微生物検出システムです
超高温瞬間殺菌(UHT)などにより殺菌された乳製品や飲料の品質管理に活用されます

製品説明

特徴

●正確性 – 検体の微生物以外のATPを消去した後に微生物由来のATPを発光させて検出します
●幅広い種類の検体について、微生物の増殖の有無を的確に判断できます
●前培養の条件により、常温流通品の無菌性の確認のほか、大腸菌群の迅速検査(前培養:8時間~)への応用も可能です
●簡便性 – 試薬の反応から発光量の計測までの一連の操作は自動化されます。特に検体数が多い場合の作業効率向上に貢献します
●迅速性 – 最大96検体の検査が1時間以内に完了します。食品製造工程における迅速な意思決定や製品の出荷判定の迅速化を可能とします
●利点の例:保管スペースの削減とコスト低減、在庫回転率の向上、キャッシュフローの改善、顧客要求への柔軟な対応

関連論文

●論文名: 自動ATP測定装置による牛乳およびヨーグルト中の大腸菌群迅速試験法
●本研究で示された微生物発光検出システム(MLS)の利点
迅速性:
・デオキシコール酸ナトリウム加LST培地(dLST)による選択増菌と組み合わせることで、牛乳やヨーグルト中に存在する1~10 cfuレベルの大腸菌群を約8時間で検出可能
・従来のBGLB法(48時間)やデソキシコーレイト寒天培地法(20時間)に比べて大幅に判定までの時間を短縮
簡便性と多検体処理:
・操作がシンプルで、手作業による試薬添加が不要
・多数サンプルの並行処理が可能で、日常的な検査業務に適する
適用範囲の広さ:
・dLST培地の利用により乳酸菌由来ATPの干渉を排除でき、牛乳だけでなくヨーグルトにも適用可能
・包含性100%、排他性90.3%と良好な性能を示し、衛生管理上も有用
・BGLB法およびデソキシコーレイト寒天培地法との一致率も良好
●本要約は次の論文に基づいています:
高橋尚美, 守屋佑佳, 高津愉香, 金田尚子, 富松優美子, 柳澤実里, 辻本義憲, 上門英明(2018)「自動ATP測定装置による牛乳およびヨーグルト中の大腸菌群迅速試験法」日本食品微生物学会誌 35(4):179–184.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfm/35/4/35_179/_article/-char/ja/

製品仕様

●検出対象:微生物由来ATP(無菌性の確認や大腸菌群の迅速検査への応用が可能)
●検査対象の例:乳製品(牛乳、乳飲料、クリーマー、アイスクリームミックス)、代替乳製品(豆乳、ライスミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルク)、ジュース(オレンジ、リンゴ、ブドウ、トマト)、カフェイン飲料、スムージー、乳児用調製乳、栄養剤、ココナッツウォーター、スープ

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